2012年2月アーカイブ
ももたろう
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p1-p2
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むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが、
くらしていました。
おじいさんは、
やまにしばかりに、
おばあさんは、
かわにせんたくにいきました。
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p3-p4
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おばあさんが、かわでせんたくをしていると、かわかみから、
おおきな、ももが、ながれてきました。
どんぶらこっこ、どっこいしょ、どんぶらこっこ、どっこいしょ。
「なんと、おおきな ももでしょう!」
おばあさんは、その、おおきなももを、
うちに、もってかえることにしました。
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p5-p6
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「あーれーぇ!」
ももを、たべようと、ほうちょうできろうとした、
そのとき、
ももが、ぱかっとひらいて、なかから、
あかんぼうが、とびだしました。
あかんぼうは、おとこのこでした。
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p7-p8
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おじいさんとおばあさんは、
ももから、うまれた、あかんぼうを、
じぶんたちのこどもとして、
そだてることにしました。
なまえは、
ももからうまれてきたので、
『ももたろう』
と、つけました。
ももたろうは、げんきいっぱいに、
ごはんをたべて、
おおきく、おおきく、なりました。
むらのみんなも、ももたろうが、すきでした。
ももたろうは、とても、しあわせでした。
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p9-p10
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そんなとき、むらでは、
おにが、やってきては、
たべものをぬすんだり、いえをこわしたり、
わるいことばかりしていました。
おには、おおきくて、ちからがつよくて、
むらのひとは、かわいそうに、
いつもいつも、なかされていました。
「だれか、たすけてー」
「おにを、やっつけてー」
「もう、だめだー」
でも、だれも、おにには、かないません。
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p11-p12
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「おれが、おにを、やっつけてやる!」
ももたろうは、いいました。
おじいさんも、おばあさんも、むらのひとたちも、
おねがいだからと、ももたろうを、とめました。
しかし、ももたろうは、いいました。
「こんどは、おれが、むらをたすけるんだ」
おじいさんは、ももたろうに、
とても、りっぱで、じょうぶな、
かたなと、よろいを、つくってやりました。
おばあさんは、ももたろうに、
ちからが、ひゃくばいになる、
きびだんごを、つくってやりました。
「ありがとう、おじいさん、おばあさん。」
「ももたろう、ぜったいに、げんきにかえってくるんだよ。」
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p13-p14
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ももたろうが、みちを、あるいていると、
いっぴきの、おおきなしろい、いぬが、はなしかけてきました。
「ワンワン、おなかが、すいているんです、
おこしにつけた、きびだんごをくれませんか?」
「よし、きびだんごを、ひとつ、あげよう。」
「ありがとうございます。
おれいに、ももたろうさんの、おてつだいをさせてください。」
いぬが、ももたろうのなかまになりました。
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p15-p16
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ももたろうといぬが、もりで、まいごになっていると、
いっぴきの、きいろい、さるが、はなしかけてきました。
「きっきーぃ、おこしにつけた、きびだんごをくれませんか?」
「いいだろう、きびだんごを、ひとつ、やろう。」
「ありがとうございます。
おれいに、みちあんないをさせてください。」
さるが、ももたろうのなかまになりました。
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p17-p18
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ももたろうが、はしがこわれてこまっていたところに、
いちわの、かおのあかい、きじがはなしかけてきました。
「けーんけん、おこしにつけた、きびだんごを、
わたしにくれませんか?」
「いいだろう、きびだんごを、ひとつ、あげよう。」
「ありがとうございます。
おれいに、はしをかけてまいりましょう。」
きじが、ももたろうのなかまになりました。
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p19-p20
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わるいおにがすむ、おにがしままで、
もうすぐです。
ももたろうは、いぬと、さると、きじにいいました。
「これから、おにたいじだ。
これからさきは、とても、あぶない。しんでしまうかもしれない、
わたし、ひとりで、たいじしにいくよ。」
いぬと、さると、きじは、いいました。
「ももたろうさん、わたしたちも、いっしょにいきます。
わるいおにを、いっしょに、たいじさせてください。」
ももたろうはいいました。
「みんな、ありがとう。
みんなでちからをあわせて、
わるいおにを、やっつけよう!」
ももたろうと、いぬと、さると、きじは、
ふねに、のって、おにがしまに、むかいました。
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p21-p22
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ももたろうたちが、おにがしまにつくと、
おにたちは、
ちょうど、おさけをのんで、ねているところでした。
いぬが、かみつき、
さるが、ひっかき、
きじが、つっつき、
ももたろうが、おにたちを、しばりあげました。
ももたろうたちは、わるいおにたちを、
たいじすることができたのです。
そのとき、おくのほらあなから、
おおきな、おおきな、かげが、どすんどすんと、あらわれました。
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p23-p24
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ほらあなのおくから、
おおきな、おにおやぶんがあらわれました。
「なんだぁ、なまいきなやつらめぇ。こうしてやるぅ。」
ももたろうは、おにおやぶんに、
ふみつけられました。
ももたろうは、いまにも、やられそうです。
「ももたろうさんっ!」
でも、いぬも、さるも、きじも、おにおやぶんには、
かないそうもありません。
ももたろうは、いぬ、さる、きじに、さけびました。
「きびだんごを、たべるんだぁ」
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p25-p26
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おばあさんがつくった、きびだんごをたべた、
いぬ、さる、きじは、
ちから、ひゃくばい、げんき、ひゃくばいです。
いぬは、おにおやぶんの、あしに、かみつきました。
さるは、おにおやぶんの、うでを、ひっかきました。
きじは、おにおやぶんの、あたまを、つっつきました。
でも、おにおやぶんは、がんじょうです。
なかなか、たおれません。
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p27-p28
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いぬ、さる、きじは、なんどもなんども、むかっていきました。
そのすきに、ももたろうは、するりするりと、ぬけだして、
おにおやぶんに、いちげきをあたえました。
「おじいさんが、つくってくれた、かたなを、くらえぇ!」
おにおやぶんは、あたまから、たおれました。
ずどどどーん。
ももたろうたちは、おにおやぶんを、とうとう、やっつけました。
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p29-p30
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ももたろうは、おにたちにききました。
「なぜ、そんな、わるいことを、するんだ?」
おにおやぶんは、いいました。
「おれたちも、おなかが、すいてたし、
たからものも、ほしかったんだぁ。」
ももたろうは、いいました。
「だからって、ひとのものを、とってはいけないだろ、
これからは、わるいことをしてはいけないよ。」
おにたちは、いいました。
「ごめんなさい、もう、わるいことはいたしません」
ももたろうたちは、
おにたちを、ゆるしてやりました。
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p31-p32
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ももたろうたちは、
おにたちに、とられた、たからものを、
むらのみんなに、かえしてやりました。
めでたし、めでたし。